新型コロナ拡大のため2020年のカーニバルは終了となりました。
毎年2月から3月に掛け開催されるベネチアのカーニバル「CARNEVALE DI VENEZIA」が今年も近づいてまいりました。
2月8日(土)から開催されます。
迷路のような街で行われる、華やかで夢のようなカーニバルに参加なさいませんか?
ミステリアスなマスケラ(仮面)を付け、衣装をまとえば一瞬にして気分も変わる事、間違いありません。
日程からご紹介いたしましょう。
この記事で分かること
ベネチアカーニバルとは?
世界の三大カーニバルのひとつと言われるベネチアカーニバルは、仮面や衣装を付け踊ったり、パレードしたり、仮面コンテストをしたりと、日常からの解放感を楽しみます。
始まりは古く1162年とのことです。
ベネチアカーニバルの日程は?
ベネチアカーニバルの日程や場所について紹介していきます。
日程 | 2020年2月8日(土)-2月25日(火) |
場所 | ベネチア サン・マルコ広場 (PIAZZA SAN MARCO) |
地図
ベネチアカーニバルへのアクセス
ベネチア サンタ・ルチア駅より水上バスか水上タクシーで約30分
ベネチア メストレという駅もありますので、お気をつけ下さい。
サン・マルコ広場までは、歩く事も可能です。
ところどころに⇒が出ていますので、ご参考になさって下さい。
期間中のイベントは?
マリア達の行進
マリア達の行進についてのご紹介です。
2月15日 14:30から
サン・ピエトロ・ディ・カステッロ(SAN PIETRO DI CASTELLO)からスタートして16:00頃サン・マルコ広場へとパレードが行われます。
中世の衣装にマスケラを付けた人達の華やかさに魅了されることでしょう。
引用:http://www.carnevale.venezia.it/en/event/best-mask-contest-daily-contest/2019-02-24/
天使の飛翔
天使の飛翔についてのご紹介です。
2月16日 12:00から
天使の衣装を纏った女性が鐘楼の上からロープを付けて、サン・マルコ広場へと舞い降ります。
鐘楼の高さは約100mあり、天使にはパレードの12人の女性から選ばれるそうです。
引用:http://www.carnevale.venezia.it/en/event/best-mask-contest-daily-contest/2019-02-24/
仮面コンテスト
仮面コンテストについてのご紹介です。
カーニバル開催中は毎日仮面コンテストが行われており、最終日にはグランフィナーレが開催されます。
日程や時間の都合がつけば、ぜひ参加や見学をしたいものですね。
カーニバルの始まりは?
現在華やかなコスチュームプレーを楽しむイベントとして、開催期間中に約300万人もの人が訪れるベネチアカーニバルですが、何がきっかけで生まれたのでしょうか?
ベネチア共和国が1162年に、アクイレイア総主教との抗争に勝利し、踊ってお祝いしたのが始まりでした。
ただ最初から仮面を付けていた訳ではないようで、16世紀以降のルネサンス期に、公式に仮面を付け始めたとのことです。
身分の差が激しかった時代に仮面を付けて身分を隠し、素性を明かさずみんな一緒に交流を楽しんでいたようです。
おそらく窮屈な毎日からの解放は、どれほどのものだったのでしょうか?
身分に関係なく交流というのが、なんとも素敵ですね。
ただずっと続く訳ではありませんでした。
18世紀頃ベネチアの経済が衰退して行き、カーニバルは中止となってしまうのです。
再び開催されるようになるのは、1979年のことです。
イタリア政府によって、再開される事になったのでした。
ベネチアの文化、歴史を復活させる為です。
そして今や2週間で、約300万人もの人が訪れる大人気カーニバルとなりました。
楽しみ方について
最寄りの駅ベネチア サンタ ルチアに降りた時から、日常から離れたような感覚になられる方もいらっしゃることでしょう。
ベネチアは車の乗入れが不可のため1台も車が無く、移動は徒歩、水上バス、水上タクシー、ゴンドラなのです。
迷路のような水の都、ガラスの都………ベネチアほど、あのマスケラが似合う街はないのではと思われます。
普通にイベントを楽しむのも、もちろん良いのですが、せっかくなら普段と違う自分になってみるのも楽しいのでは?
マスケラ(仮面)は10ユーロ前後位から販売されているようですし、衣装もレンタルされていますよ。
サン・マルコ広場には120軒もの仮面のお店があるそうです。
仮面は種類が多く選ぶのも大変ですが、迷うのもまた楽しいものではないでしょうか?
普段写真を撮られるのが苦手な方も仮面を付けていると、撮影されるのが楽しくなるかもしれません。
衣装を纏っている人達は、基本的には写真撮影は快くさせてくれると思われますが、マナーとして一言声を掛けて許可を得ておく方が良いでしょう。
撮影にお勧めの時間は?
全てが絵になるベネチアですが、早朝でも仮装した人たちはいらっしゃいます。
なので明け方でも撮影する事は、うれしいことに可能です。
観光客が少ない分、より自由に写真が撮れるかもしれません。
筆者も早朝に散歩して、昼間とは違った新鮮な雰囲気を感じた事があります。
可能なら早起きして早朝のベネチアを、散策されてはいかがでしょう。
季節的に寒さは厳しいですが、体が冷えたらバールやカフェでカフェラッテやホットチョコレートを楽しむのもまた良いものです。
イタリアのホットチョコレートは、かなり濃厚で暖まりますよ。
国によって同じ食物や飲み物でも味が違うのも、旅行の楽しみと言えますね。
カーニバル期間限定のお菓子
ベネチアはお菓子のお店が多いのですが、せっかくならカーニバルの時期だけに頂けるお菓子を味わってみませんか?
「フリッテレ」という木ノ実とレーズンが入った揚げドーナツです。
座ってゆっくりと食べるのも良いですし、立ったままでもお好きにどうぞ。
イタリアのバールは、立ったままだとリーズナブルなんですよ。
カフェ フローリアンでお茶はいかが
優雅にお茶を楽しみたいなら、世界最古のカフェ フローリアン(CAFE FLORIAN)に行くのはいかがでしょうか?
内装はデコラティブで、もしあなたがエレガントに仮装していたなら、ピッタリの雰囲気が嬉しいカフェです。
サン・マルコ広場にあり、10:00-00:00、冬は10:00-23:00までです。
筆者もこちらでカフェラッテを頂いた事がありますが、オーバルのトレーにお水、ミルク、コーヒー、ナフキンなどを乗せ運ばれて来たのをよく覚えています。
普通カフェラッテは完成した物が来ますが、好みに調節出来るのは嬉しいですね。
エスプレッソで作るカフェラッテは、深くて美味ですよ。
ベネチアおすすめのお土産は?
ガラスの都ベネチアには、たくさんのお土産屋さんがあり、どこへ入るか迷ってしまうほどです。
ベネチアングラスで作られたアクセサリーも、カラーが豊富なので色違いで購入しやすいですし、ガラスで出来たキャンディも、小さくて可愛いので沢山必要な方には良いのではないかと思います。
ガラスの小物は本当に種類が多いので、お気に入りを見つけて下さいね。
マスケラはデザインが豊富ですが、小さめの方が持って帰りやすいのではないでしょうか。
まるで迷路?のベネチアですから気に入った物を見つけたら、その時に購入されるのをお勧めしたいと思います。
まとめ
ベネチアで2月8日から2月25日までカーニバルが開催されます。
車が一台もない迷路のような水の都でのカーニバルは、衣装を仮面を付けて参加すれば、誰もが違う自分になれるような魅力いっぱいのイベントです。
1162年に始まり一度は中止に、そして1979年に再開され、今は約300万人もの人たちが訪れる大人気のカーニバルとなりました。
他ではけして味わうことが出来ないベネチアの雰囲気、優雅に着飾った人たち、お祭りの熱気……きっと忘れ難い冬の数日になるでしょう。