3月に英国中部バーミンガムで、クラフツというドッグショーが開催されました。
クラフツは犬の美しさを競うものとしては世界最大だそうです。
このドッグショーに身体に障害のある人の命を救う訓練を受けた犬達も参加していました。
犬種はラブラドール、プードル、コッカスパニエルなどです。
どのような目的があったのでしょうか?

犬と共に自立を
英国では今7000人以上が補助犬を利用しており、英障害者支援団体はこれまでに2000人以上を支援してきたそうです。
今回クラフツに参加したのは障害者の自立を取り戻すことでした。
両親に頼り切りの人、反対に両親が離れられないという状態の人、そんな彼らが犬に出会い一人暮らしをしている人もたくさんいるそうです。
補助犬の訓練士の一人は、ある特定の音にリクエストが有れば、その音に対応するよう必ず訓練しますと話しています。
きちんと訓練された犬と生活することで、自立が可能になって行くのですね。
介助犬のお仕事って何をするの?
補助犬には介助犬、聴導犬、盲導犬の3種がありますが、介助犬はどのようなことをしてくれるのでしょうか?
介助犬は身体の不自由な人の生活をサポートということで、落し物を拾う、ドアの開閉、物を取りに行く、履物を脱がせる、緊急ボタンを押すなど幅広い内容です。
TVでもヒモを付けた引出しを開けるところなどを、ご覧になったこともあるのではないでしょうか。
それぞれの介助犬が利用する人に合わせて、訓練を受けてくれているのですね。
てんかんの発作を先に感知!
てんかんの発作というのは、起こる前から微かな兆候があるということですが、訓練された犬はそれが感知できるようです。
しかも15-50分前にわかるらしく、吠えて知らせることができるというのです。
発作が起こる前ならば本人や家族など、周囲の人もある程度落ち着いて対処できますね。
匂いかあるいは音なのかわかりませんが、犬の能力の凄さに驚くばかりです。
犬と支え合って行こう
英国のドッグショーに補助犬が参加
障害者は補助犬と出会い自立
介助犬は障害に合わせて訓練される
てんかんが起こる前に犬が感知して知らせる
補助犬の利用者は可能な限り自身で世話し、犬と支え合って生活しているといいます。世話されることで犬もより信頼してくれ甘えてもくれるでしょう。
警察犬や空港で働く麻薬探知犬など、私達は犬に助けられていることも多く、支え合っていると言えるかもしれません。