プラスチック製のレジ袋が2020年7月から、有料化になるのが決まりました。
早ければ4月からということでしたが、業界団体などへのヒアリングを実施して、消費者への周知や有料化に対応したレジ袋の発注準備などに半年はかかるため、難しいとなったようです。
東京五輪、パラリンピック開催に間に合うようにということですが、どうなるのでしょうか?
海洋流出も問題になっていますが、海外ではどのようになって来ているのでしょうか?
この記事で分かること [hide]
外国ではレジ袋は有料?
ルワンダ、エリトリア、ソマリランド、バングラデシュ、ブータンなどでは禁止になっています。
また国全体で禁止でなくても、1つの街で禁止とかはあるようです。
筆者はスーパーマーケット、コンビニエンスストア、デパートにも忘れない限り袋を持参しておりますが、きっかけはイタリアのスーパーマーケットでした。
レジで袋がいるか聞かれ、当然とばかりハイと答えたのですが、後でレシートにわずかですが袋代らしき金額が載っているのを発見したのでした。
袋をムダにしない良いシステムだと感じましたし、持参した袋に入れている人が多いことに改めて気がついた瞬間でもありました。
それ以来ずっとマイバッグ持参です。
余談ですがイタリアのスーパーマーケットは、レジの人が座っていて、商品をカゴから出してレジを通し、お客はそれを自分で袋に入れるというシステムが多いように感じました。
レジでずっと立っているのは疲れるはずなので、日本もそうすればいいのではと思っています。
少しずつ減らして行く方向にあるプラスチックですが、どのような物なのかを改めて調べてみました。
2種類あるプラスチック
プラスチックとは高分子やポリマーと呼ばれる、石油から生まれた合成樹脂のことで、熱、圧力を加えて成形加工して利用する物です。
大きく2種類があります。
○熱可塑性樹脂
熱で溶けると柔らかくなり冷やすと固まる。
○ 熱硬化性樹脂
加熱すると溶けさらに加熱すると硬くなり、硬化後は熱を加えても柔らかくならない。
使い捨てが2番目に多い日本
プラスチック袋の使い捨てが1人あたり最も多いのは、米国そして次が日本なのだとか。
40ヶ国以上の国で無料配布を禁じられているとのことで、遅れていると思われますが過去に検討された事もあったけれども、コンビニエンスストア業界などの反対で見送られたのだそうです。
日本国内のプラスチックゴミは年間900万トン、レジ袋は数%のみですが、小さくても変えて行かなくてはと感じます。
海と海の生き物に大被害が
海に流れ出したプラスチックゴミは、クジラ、海鳥などの胃の中に入り詰まらせて死なせてしまうのです。
そしてプラスチックは海を漂ううちに、紫外線や波の力で劣化して小さくなり、マイクロプラスチックとなり、世界中の海で50兆個以上あると言われています。
海底に溜まっているのではということですが、生き物や人間に影響が出ない訳がありません。
分解にはなんと1000年掛かるのだとか!
個人で出来ることは限られているかもしれませんが、可能な事はしたいですね。
ペットボトルのキャップでボランティア
ペットボトルのキャップを集めると、世界の子供達にワクチンを送ることが出来るのをご存知でしょうか?
筆者は何年も前に知人からこの事を聞き、ある程度集まったら回収している所へ持って行くようにしています。
場所はコンビニエンスストアやデパート(筆者の近くでは大丸百貨店)などで、回収boxが置かれています。
お住まいの場所によっても異なると思いますので、調べてみてくださいね。
下記を参考になさってくださいませ。
回収されたキャップは洗浄して小さくカットして溶かし、素材としてリサイクル、その後ボールペンや団扇の芯、ゴミ袋、大きな物ではベンチなどにされるとのことです。
キャップは400個で1kgですが、533個でポリオワクチン、2533個ではしか、187個で結核のワクチンに利用出来るとのこと。
これは始め易いのではないでしょうか?
新しい素材が開発されていた!
日本のゴミの最終埋立場はあと20年もすれば全てが満杯になるようです。
海外にリサイクル資源として輸出していたのも最近中国、マレーシアなどが禁止するようになりましたね。
そんな中、新素材「生分解性プラスチック」が開発されました。
LIMEX ライメックスと言い石灰石が主成分で、水、木材をほとんど使用しないで製造するのだとか。
土中で炭酸ガスと水に分解されるのだそうです。
紙に特殊な薬品を塗った酸素や湿気を通しにくいもの、とのことです。
耐水性や耐久性が高いのは、プラスチックに代わる物として使用がし易くうれしいですね。
信じたいより良い未来
2020年4月からレジ袋が有料化に。
海外では禁止あるいは1つの街では禁止など様々。
プラスチック袋の使い捨てが1人当たり多いのは、米国続いて日本。
プラスチックごみの海洋流出も問題に。
ペットボトルのキャップで世界の子供たちにワクチンが送れる。
プラスチックに代わる土中で分解される新素材が開発された。
問題山積みですが、少しずつでも良い方向に変わっていくことを信じ、出来ることをそれぞれがやって行くことで未来は変わるのではないでしょうか。